今回は、前回に引き続き、ヨーグルト修行のレポートをお送りします。
トルコでの修行を終え、続いて向かったのは、ブルガリア!
どちらかというと、今回の修行は、ブルガリアがメインでした。
ブルガリアといえば、商品の名前にもあるように、ヨーグルトの本場です!
ヨーグルト大好きな私にとって、1度は訪れてみたい国でした。
ヨーグルトの発祥は、トルコとも言われていますが、ブルガリアが発祥という資料もあるようなので、どちらが発祥なのかはわかりませんが、ブルガリア人にとっても、ヨーグルトはなくてはならない存在!
やはりブルガリアでも、ヨーグルトはデザートというよりは、食材や調味料の感覚で料理にたくさん使います。
今回、お世話になったコーディネーターさんいわく、日本でいうところのお味噌のような存在だそうです。
なるほど、お味噌なら、なくてはならない存在ですね!
ブルガリアでは、連日、ヨーグルト料理のレッスン。
この滞在では、家庭的なヨーグルト料理と、料理学校にて本格的なヨーグルト料理を習いました。
1人目の講師は Ms Minaさん
長年、レストランで働いていたというMinaさんには、火を使わないヨーグルト料理を教えていただきました。
まず一品目は、塩入りヨーグルトドリンク“アイリャン”
トルコのアイランと材料は同じですが、ブルガリアでは、塩は少なめ、またはプレーンで作り、後から自分好みで塩を入れて調整するのが主流。
そのため、アイリャンのほうが、日本人にとって飲みやすいと思いました。
こちらは冷たいスープ“タラトル”
細かく、刻んだキュウリ、ガーリック、ディル、クルミを入れて、塩で味をつけて作ります。
とてもポピュラーなスープで、暑い夏はよく飲むそうです。
こちらはヨーグルトサラダ“スネジャンカ”
水切りしたヨーグルトに、刻んだガーリック、ディル、クルミを入れて、塩で味つけします。
タラトルと味付けは同じです。アイスのようにスプーンで丸めて盛り付けるのが特徴です。
こちらは、ヨーグルトにオリーブオイル、刻んだイタリアンパセリ、ガーリックを入れ、塩で味をととのえたヨーグルトソース。
ポテトコロッケとの相性がいいそうです。
こちらは、ヨーグルトにオリーブオイル、刻んだディル、ガーリックを入れ、塩で味をととのえたヨーグルトソース。
ブドウの葉っぱでご飯を包んだお惣菜との相性ばっちり。
こちらは、ヨーグルトディップ
水切りヨーグルトに刻んだパセリ、くるみ、ガーリックとチリペッパー、カイエンペッパー、塩、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせます。
これをくりぬいたパンにいれて、パンをちぎりながらディップにつけて食べます。
これを家族で囲んで、最後は器のパンもすべて食べるそうです。
左は、水切りヨーグルトに砕いたくるみをのせ、ハチミツをかけたシンプルなデザート。
右は、水切りヨーグルトに、粗めに切ったストロベリー、砕いたビスケットとクルミを飾り付け、ハチミツをかけたデザートです。
見た目も可愛く、女子が好きそうなデザートです。
Minaさんには、手作りヨーグルトの作り方も教えていただきました。
最近は、家でヨーグルトを作るご家庭は少ないようですが、今でも田舎に行けば、ヨーグルトを手作りしているそうです。
ヨーグルト作りは、新鮮な牛乳が手に入ればとても簡単!
材料は新鮮な牛乳1リットルに対して、市販のヨーグルトが大さじ1だけ。
詳しい作り方は、また改めてご紹介しますが、次の日には完成します。
自分で作ったヨーグルトの味は、格別でした!
明治ブルガリアヨーグルトの味がします。
それもそのはず!
明治ブルガリアヨーグルトは、ブルガリア菌を使っているからなのです!
やはり、同じ菌を使って作ると、味も同じになるんですね。
とても上品で笑顔の素敵な Minaさん
本当にありがとうございました。
見るからに肝っ玉母さんといった雰囲気の Didiさんには、ヨーグルトを使った、ブルガリアの母の味を教えていただきました。
町中、いたるところで販売していて、朝はバニッツアとコーヒー片手に、出勤する人の姿をよく見かけました。
ヨーグルトを挟み混んで焼き上げています。
Didiさんはお母さんから作り方を受け継ぎ、今は、娘さんにも受け継がれているそうです。
生地を一枚、一枚、うすく延ばして作れるようになるまでには、かなりの熟練の技が必要なのですが、今はスーパーに市販の生地が販売しているので、簡単に作ることができます。
こちらはヨーグルト入りのパン。
生地にヨーグルトを練り込んで、焼き上げます。
発酵いらずで、とても簡単でした。
こちらは、ヨーグルト入りスープ4種
野菜スープ、チキンスープ、トマトスープ、ポタージュスープ、それぞれヨーグルトとの相性が抜群です。
こちらは、ブルガリアンムサカ
薄切りにした、ジャガイモ、ナス、トマト、ひき肉を重ねて、その上にヨーグルトソースをかけてオーブンで焼き上げます。
グラタンのような料理ですが、ホワイトソースの代わりにヨーグルトソースを使っているため、あっさりしていて、カロリー控えめなところが嬉しい料理です。
週末に作っては、ご近所さんを招待して食べるそうです。
ヨーグルトクリームを挟み混んで、表面をコーティング!
生クリームとヨーグルトが半分半分の割合なので、あっさりしていて、甘いものが苦手なかたにもオススメです。
こんなにたくさんの料理を、短時間で教えてくださった Didiさん!
Didiさんには、料理の作り方だけでなく、家族を思って作ることの大切さも、教えていただいた気がします。
本当にありがとうございました。
次回は、ホテルでの一流シェフによる、ヨーグルトレッスンレポートをお送りいたします。